12月2日は、愛知県社会福祉士会尾張支部の研修会(+懇親会)がありました。

研修テーマは、「在宅における看取りとACP〜訪問診療医の立場から〜」でした。
講師は、野田正治医師(愛知県医師会理事)。とてもわかりやすく、刺激的なお話をいただき勉強になりました。

前半は、野田先生が分析された死亡場所のお話。たいへん興味深いものでした。80歳以上の方の死亡場所として介護施設が増えている、この場所での看取りの質を高めるのが大切。

後半は、ACP、アドバンスド・ケア・プランニングのお話。ACPは、「望む医療やケアを最期まで受けられるように、家族や主治医と繰り返し話し合っておく取り組み」とのことですが、「患者の意思決定支援計画」と訳されていたけれど、硬くて普及しないとして厚生労働省が愛称募集し、11月30日に「人生会議」と呼ばれることが決まったそうです。この報道も知らなかったなぁ。

先生の講義の中では、「事前指示」とACPの違いをよく理解して欲しいということがありました。ACPは、あらかじめ話しあうことで価値観を共有するものということですが、改まって話しあうということよりも、他の人の場面に出会ったときの会話から「あなたならどう思う?」みたいに聞き取っていくのがよいと。

ボリュームたっぷりの内容で、十分咀嚼できていません。これからも仲間といっしょに学びを深めたいと思います。

小牧市の地域包括支援センターの職員さんも参加されていたのですが、小牧市では「わた史ノート」という取組があると紹介していただきました。このノートは、「最期の迎え方」のエンディングノートではなく、「自分らしく生きていくために必要なこと」を考えるきっかけになればというものだそうです。http://www.city.komaki.aichi.jp/admin/shimin/life/kourei/1/13954.html

いろいろ勉強することがありますね。