今年は、8月8日が立秋だったということです。

ストレスのたまったときには、ときどき娘にもらった「古今和歌集」や「新古今和歌集」の本を開きます。
昔々に触れることで、今のことを少しの間忘れられます。古今和歌集の秋歌上の筆頭の歌は、よく知られたものでした。

秋立つ日によめる 藤原敏行朝臣
秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる

外にでると、まだ蝉が鳴いています。蝉の鳴き声(羽根のこすれる音だと、声じゃないのかな)は、嫌いではありません。
蝉の声のシャワーもどちらかというと聞いていたい感じです。

蝉のいのちは、1週間と習ってきましたが、最近、岡山の高校生が蝉を捕まえては油性ペンで番号をつけてはなし、再度捕獲するというような方法で1か月以上生存していることを確認したとの記事をみました。
1週間でははかなすぎますが、1か月でもあまり変わらないような。

長く長く寄り添って生きてこられた人たちを、市町村が介入して措置することで身体を引き離して、私たちセンターが成年後見制度の利用により金銭面でも引き離してしまいます。
8050は、定義を探すと、50の方はひきこもりと言うことになっていますが、必ずしもひきこもりでなくとも、収入の多い仕事につけず親の年金をあてにしているケースが多くあります。
市町村が虐待として介入する場合、そのことは適切だとして、80の方の方は安全を確保し財産も確保されるのですが、50の側の人は、十分な支援の受け皿もなく放り出されます。

成年後見の利用支援を担当する私たちのセンターは、80の方の方のことを考えればいいのですが、50の方の方が心配で関わっていて、裁判所に注意されたりしています。
8050のおふたりが、上手に過ごしていけるためには、虐待ケースになってから裁判所にお世話にならなくてもいいような早めの関わり(支援)が必要なのかもしれません。

忙しいせいか、季節の移り変わりが早く感じます。