私は、フランス料理店で、給仕の方から、(アレルギーなどで)何か食べられないものがありますかと聞かれることがありますが、そのとき、つい、納豆がダメです、と言ってしまう関西人です。
出身は、丹波ささやまです(関係ないですが、きょう、オリンピックの聖火が走るそうです)。
少なくとも給食で一度も納豆は出たことがありません。給食でそんなのがでたら、児童虐待だと大騒ぎになったと思います。
実は一度だけ、納豆なるものを口にしたことがあります。
どういうことだったのか定かに思い出せませんが、兄の婚約者の東京の親戚に兄弟で泊めていただいて(どういう展開なのか)、朝食に並んでいたのです、納豆が・・・。
丹波ささやまのような田舎の人間には、人の善意を拒むということができません。
そこで、兄と目を合わせながら、一口。
・・・ゴメンナサイ・・・
そのときだけ、生まれてから、一度だけです。納豆を口にしたのは。たぶん、20代だったと思います。その後、関東出身のつれあいと結婚しましたが、結婚するときの約束は、ぼくのいる食卓には納豆をださないということでした。一度だけ、急に用事があって自宅に帰ったときに、納豆のざんがいをみたことがあります。しかし、それは結婚のときの約束をやぶったのではないので許しました。
我が家は、息子と娘がいますが、娘はつれあいの策略にはまって納豆をたべる人になってしまいました。息子は、よくしたもので、納豆をたべません。
「えー、納豆がたべられないの、おいしいのに」と言われると、「腐ったものを食べるほど落ちぶれていない」と言ってきました。チーズとかはたべますが、チーズは腐っていないと思います。
本当は、豆腐と納豆、漢字が逆だそうですね。豆腐はぎゅっと納めてつくり、納豆は豆を腐らせてつくる。なんで逆になったんかなぁ。
という人生を送ってきましたが、急に、死ぬまでに納豆ご飯なるものを食べてもいいかなぁという寛大な気持ちになってきました。不思議です。
たぶん、世の中でコロナがひろがり、いつ自分が死ぬかわからない、そんな状況が、私を混乱させているのだと思います。
また、ひとつには、テレビで言っていたことがすごく合点がいったのです。
納豆の聖地、水戸エリアに比べて、関西は気温が高く、そのために関西の、発酵した納豆のにおいが強烈になって、関西人には受けなかったとか。
そうか、納豆もいろいろあって、においのきつくない、おいしい納豆もきっとあるんだなと、思えるようになってきたのです。
人間、還暦をすぎるとこうも丸くなれるのかと自分でも感心しています。
ということで、家族がだれもいないときに、こっそりと納豆に挑戦してみたいと思っています。
Googleで「おいしい納豆」を検索したり、YouTubeで「美味しい納豆の食べ方」を調べています。
以上をふまえて、納豆嫌いの関西人にもぜったいお勧めという銘柄を御存知のかたは、「アクセス」-「お問い合わせ」のページからお知らせください。
どこで買えるかも教えてください。美味しい食べ方も教えてください。
お休み中に書いたこの原稿(の下書き)をセンターの職員が読んでくれて、カレーの中に入れると美味しいですよと教えてくれました。なるほど!
きょうは、仕事とは全く関係のないことですが、加齢と納豆について考えてみました。