京都に来ています。
全国権利擁護支援ネットワークの全国フォーラムです。
同志社大学新町キャンパスの大教室で行われました。初日は、テーマは「意思決定支援の制度化は可能か」をテーマにパネルディスカッションがありました。カナダと韓国と日本の実践の紹介がありました。
佐藤彰一先生からは、正義の倫理とケアの倫理を比較し、意思決定支援は正義の倫理になじむのかという提起がありました。意思決定支援が裁判所が監督する成年後見制度とリンクして語られることへの疑問であり、日常生活自立支援事業のような仕組みがもっと重視されるべきだというお話でした。
金曜日に開催された名古屋家庭裁判所の関係機関連絡会で、裁判所側から「支援的後見監督」というコンセプトについて意見を求められましたが、司法書士会、弁護士会の方からは、支援は寄り添うものであり監督とはなじまないとの意見がだされましたが、私も同感でした。裁判所としても、各地の中核機関がしっかり力をつけたときにはもちろん中核機関が後見人支援をするのが適切で監督人は監督をするという役割を承知されているのですが、過渡期的対応として「支援的後見監督」はなりたたないかと考えておられるようです。
この話も、ちょうど、正義の倫理にケアの倫理を潜り込ませようとしていることかと思いました。意思決定支援と権利擁護と成年後見制度、奥が深いです。勉強がたりない。
今年度のAOY(アドボカシーオブザイヤー)に選ばれた山田優さん、元気なお姿をみることができてうれしかったです。