「まちづくり」という言葉から、さまざまなイメージをもたれると思いますが、福祉の仕事に携わってきたものにとっては、暮らしをささえる仕組みをどうまちのなかにビルトインしていくか、ということを考えます。

以前に書いたスーパーのATMで出会ったおばあさんのこと。

認知症の人と会ったときのためにサポーター養成研修を受けているとかその場の対応だけでなく、地域包括支援センターがあり、認知症初期集中支援チームによって専門医のいる病院へつなげて暮らしを見直すきっかけとなったということも、暮らしをささえる仕組みがまちのなかにビルトインされている例だと思います。

具体的にそのようなまちづくりを進めるためには、どのようなまちづくりを目指すのかということについて、みんなが共通認識をもつことが大切ですが、わたしは、「一人暮らしの高齢者が認知症になられても、引き続き安心して、自分らしく暮らしていけるまち」をイメージするとどういうことが必要か考えやすいのではないかとこれまでの仕事の同僚とは話をしてきました。

いまも、同じように思っていますが、いまは、仕事で現実に一人暮らしをしていて認知症になられた高齢者の方々と個別性のなかで会い、何が必要か深めていきたいと思っています。

平時のときと、台風や地震災害のときと、わけて、後者についてもしっかり考えないといけないと痛感することがこの1週間で起きました。

図は、9月5日の尾張北部圏域保健医療福祉推進会議で説明につかった資料の一部です。