12月12日、第5回の適正運営委員会がありました。
今回も学ぶことの多い、委員会でした。

2か月に1回、弁護士・司法書士・社会福祉士・精神保健福祉士・社会保険労務士の専門職のみなさまと各市町の課長の9人プラス関係者が出席して、センターの運営について話しあいます。

まず、毎回、相談、研修会等の実績報告と私たちが法人受任しているケースについて2か月間の取組を報告しています。

法人受任しているケースについては、被後見人、被保佐人のみなさんのこういう暮らしを目指してこういう取組をして、これができてここがまだで、さらにこんなことを考えています、という報告をして、専門職のみなさんから御意見をいただきますが、簡潔な報告に対していつも有意義なコメントをいただけます。

また、今回、3つの市長申立の案件について、受任候補者調整を行いました。うち2件は、御夫婦ですので、1件といってもよいと思います。

夫婦が共に判断能力が心配になって、市長申立で後見候補者を立てるときに、その候補者は、夫と妻と別々の後見人を立てるのが望ましいのか、一人で夫婦一体としてひとりの後見人が支えていくのがいいのかという点が1つの論点になりました。

この点について、社会福祉士会の立場は、原則として夫婦についてそれぞれの利益を確保するために別個につけるべきだという考え方だそうです。

それぞれの利害が対立する場合は、そうなのかもしれませんが、当日の委員の発言にもありましたが、利害が対立せずにこれまで円満に夫婦で生活を送ってこられたお二人について限られた収入や健康上の制約のなか引き続き円満な人生を継続していただくことを目指すならば、ひとりの後見人がつくことが望ましい場合もあると、私個人は考えています。個々人の幸せをどのように支援していくかというときに、一概に、個々人をわけて支援するべきだと言い切れるのだろうかと思っています。

ただ、この点については不勉強でもあり、いろいろな御意見を聞き、学びたいと思います。

また、このケースで委員の中から、これまでの一連の対応が、ケースワークとして本人ではなく支援者を向いて仕事しているのではないかと強く指摘された点もあり、立ち止まって検討したいと思います。

この日、音声認識アプリ「UDトーク」を用いて、議事録をとるという試みをしました。その変換効率のよさに、ひごろ議事録作成に困っておられる行政のみなさんは感心して、いいねーとおっしゃっていました。