10月1日頃には、いつも金木犀の香りが鼻をつき、あっと思って振り返ると、やはり金木犀の花が咲いている。
そんな確からしさが好きで、この季節が気に入っているのだけれども、今年は、もう10月上旬も終わりそうなのに、その金木犀の香を感じることもない。
ひょっとして、知らないうちに新型コロナウィルスに罹患して、嗅覚がだめになってしまっているのだろうか、と思ったりして。

もうすぐ、65歳になる。
列車のシルバーシートにも、堂々と座れるのかと思うと感慨深い。

しかし、昨日だったか、朝食のときに食卓に置いてあった朝刊を手に取って、ひとしきり読んで横に置き、食器をカウンターにごちそうさまと返した後、玄関のドアの新聞受けを探して、あれっ、今日は新聞休刊日か?と一瞬でも思った自分が心配になっている。(昨日のことか、一昨日だったかももう忘れている)

きょうは、バスに乗って帰るところ、二日ほど前に、5つほどバスストップを乗り過ごして家にたどり着くまで20分歩いたことがあったせいか、きょうは乗り過ごさないぞーと思っていて、どこに降車ボタンがあるか探していて、おぅカーテンの陰にあったじゃんと思った瞬間、押してしまった。自宅前のバスストップは、まだまだ4つぐらいあったのだけど、押してしまった。

気弱なぼくにしては、よく言ったと思うのだけど、「すみませーん、まちがえて、押しちゃいましたー」とバス中に聞こえる声で言ったら、運転手さん、「はいはい、また、降りるときに押してくださいねー」ということだったけど、一応、その直近のバスストップで、停車。そしたら、数少ないお客さんのひとりが下車している。ちぇ、すみませーん、って言わなくても良かったんだ、と思ったり。

昨日は、岩倉市の生涯学習センターを拠点にして、オンライン会議をしたのだけど、準備時間中、フロアをうろうろしていたら、囲碁を打っている皆さんがいらっしゃって、じーっとみていると、中のリーダー風の方がでてこられて、どうですか、中に入ってみてくださいと言っていただいた。毎週されているのですかと聞くと、週二回とのこと。私も65になるので・・・というと、その元気な方は、わたしは81ですよ、65なんてまだ若造です、といわれてしまった。

ほかの部屋では、書道や裁縫もあってみなさん楽しそうでした。

あしたは、金木犀を探してみよう。

(写真は、9月25日、県営名古屋空港)