社会福祉士会では、「権利擁護センターぱあとなあ」という組織をもち、所定の成年後見人養成研修を修了した社会福祉士を成年後見人等の候補者として登録し、家庭裁判所からの成年後見人等候補者推薦依頼に対応しています。

この「ぱあとなあ」に入会するには、社会福祉士会の成年後見人養成研修を修了する必要がありますが、この研修の受講要件として、年1回開催される基礎研修1、基礎研修2、基礎研修3を修了していなければいけないとなっていて、しかもこれらの研修は並行して受講できず、ひとつずつ3年かけて順番に受講することになります。

つまり、社会福祉士が成年後見人になるためには、4年かけて成年後見人養成研修を修了する必要があるのです。それぞれの研修を受講するための費用もそれなりにかかります。

こんなに苦労して、ぱあとなあの会員になっても、実際に成年後見人等になっている方は、2,3年前の数字ですが会員の半分ほどなのです。

愛知県の場合は、家庭裁判所から推薦依頼があったときに、社会福祉士会ぱあとなあ愛知で受任候補者調整会議を開催し、そこに出席して受任したい事案で手を挙げる方式で決まっていきますが、やはりはじめての後見業務にハードルが高いということがあります。

私たち尾張北部権利擁護支援センターでは、はじめての方にかかわらず、後見人さんからの相談にはのっていて、私たちが関わった事案については、就任後の関係者打ち合わせのだんどりから始まって既存の支援者とのチーム形成の支援をしたりしています。

このたび、そんなことの説明会をして、せっかくぱあとなあの会員になられた方に、最初の受任のハードルをさげていきたいと考えています。

日 時 2023(令和5)年11月19日(日)午後1時30分~2時30分まで
会 場 オンライン
申込み https://forms.office.com/r/jizWsNLhnG