文化の日(11月3日)は、私が成年後見人をさせていただいていた、2つ年上の方の命日です。3年前の11月3日に、60歳で亡くなられました。

知的障害者向けのグループホームに入っておられて、持病の治療のための病院に通院していて、転倒されたのか、骨折され病院に運ばれました。医師の判断で骨折治療のための手術は断念され、リハビリ病棟のある病院に転院されました。そのまま、地域生活に戻ることなく誤嚥性肺炎で亡くなられました。

そのときの医師からは、ご本人はリハビリということを理解されていないので、リハビリにならないので早く出ていってもらいたいと言われているうちに、そんなことになりました。

危篤になられてから慌てて探して、実のお母様とお会いすることができました。お母様は、数十年ご本人の生死もご存じなかったようで、私がぶしつけに訪問したときは大変驚かれました。気持ちの整理がつかないと入院中は会いに来ていただくことはできなかったのですが、ご本人が意識不明のまま1か月頑張られて、そのおかげでお母様は御葬式の日には来ていただけました。

未熟な成年後見人でしたので、あのときこうすればよかったのではないかと反省することもたくさんあります。ご高齢のお母様から依頼を受けて、納骨堂にお納めし永代供養の手続きができ、そのことでだいぶ私自身の気持ちを落ち着かせることができ感謝しています。

毎月は行けないのですが、1か月半に1度ぐらいのペースで、名古屋市内にある納骨堂にお参りに行っています。入院されていたときに欲しいと言われて差し上げることのできなかった缶コーヒーとチョコを隣のコンビニで買ってもって行きます。手をあわせ、前にお持ちしたものをいただいて帰ります。

一度、お母様が来られたのか、缶のトマトジュースが置かれていました。その時以来、名刺をおき、訪問した日付を記してくるようにしたのですが、2年以上経ってもそのときの缶が置かれたままになっていて、その後お母様が来られた様子はうかがえません。ご高齢だったのでお元気なのか心配です。

今年は、命日にきちんとお参りすることができてよかったです。