成年後見制度を利用すると、仕事を辞めなければならないことがあります。

たとえば、公務員は、成年後見制度の申立がされて、後見類型、保佐類型に該当するとされた場合、失職します。

こういう「欠格条項」は、さまざまな資格について、法律で一律に成年後見制度を利用した人はその資格をもつことができないという規定になっているので、これを一斉に見直すことになっていました。

その対象の資格は、188件あったそうで、これを一律に見直す法案が、先日閉会した国会に提出されていました。法案名は、「成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律案」というものでした。

ご存じのような国会だったため、審議未了で閉会中審査になっているようです。反対する人はいなかったでしょうに、時間切れだったと思われます。

ざんねん。

下のリンクに、国会に提出された法案がどうなったか書いてあります。上記の法律は、閣法(内閣が提案した法律)の欄にあります。

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/kaiji196.htm

いまごろ、「そういえば・・・」なんて言っていてはダメだ、と反省。